チリに行ったらこれはしたい!チリでできること10選(保存版)
こんにちは、logminamiです。
この記事では、はじめてチリを旅する人に向けて「これを押さえれば間違いない」という10の体験を、実体験や下調べをまじえてまとめました。
まず押さえておきたいのは、チリの地理的スケール感です。南北に約4,300kmも伸びる細長い国土は、砂漠から氷河まで気候帯が劇的に変化するのが特徴である(平均幅は約175km程度と非常に狭い)ため、移動計画や服装のレイヤリングがとても重要にとなります。
また、毎年9月18日・19日は「フィエスタ・パトリアス」という建国を祝う連休で、町全体がフォンダ(屋台・ダンス会場)やアサード(BBQ)でにぎわいます。日程が旅行に重なる場合は、営業情報が通常と変わるので事前に確認しておきたいところです。Chile Travel+1
では、私がチリに行ったら強くおすすめしたい「10の体験」を、実践的なコツと合わせてどうぞ。
目次
1. チリ料理を堪能する(エンパナーダから家庭料理まで)

まずは食文化から。エンパナーダ(特にピーノ=牛ひき肉と玉ねぎ)、パステル・デ・チョクロ(とうもろこしのグラタン)、カスエラ(骨付き肉と野菜のスープ)、コンプレート(チリ版ホットドッグ)など、肩肘張らずに楽しめるローカル飯が多い。注文のコツは「量がしっかりある」前提でシェアを意識すること。南北に長い国だけあり、北はオリーブやキヌア、中央はワイン・果物、南はサーモンやラムなど、エリアごとに風土に根差した食材が違ってくる。
旅行者としては、食べきれない時に「持ち帰り用(パラ・リェバル)」を頼む習慣をつけると食品ロスの削減にもつながる。旅先の小さな環境アクションとしても取り入れやすい。
2. 南北縦断・東西も体感する「地理旅」

「細長い国」を全身で感じる旅。北のアタカマ砂漠から、中央部のブドウ畑、さらに南のパタゴニアまで、短期旅行ではすべてを一度に網羅するのは難しいが、コントラストが出る2〜3地域に絞って動線を組むと、短期間でも満足度が上がる。
移動の現実解は「長距離バス+国内線」の併用。南北の距離が長いので、時間が限られている人は主要区間で飛行機を使い、現地では歩く・公共交通・自転車ツアーなど低炭素な手段をミックスするのがおすすめである。
3. 自然アクティビティ:アタカマとパタゴニアで「地球の端っこ」を感じる

アタカマでは、月の谷や塩湖、間欠泉、アルティプラーノの高地湖など、非日常の景観が次々と現れる。パタゴニアでは氷河ハイキング、日帰りトレイルから本格トレッキングまで選択肢が広く、天候が急変しやすいのでレイヤリング前提の装備が基本。乾燥地では保湿+日焼け対策を徹底し、自然保護区ではトレイル外に出ない、動植物に餌を与えないなど「ルールを守ること」自体が旅の品質を上げるでしょう。
夜は暗所が多く、星空観察にも最適。世界的な電波・サブミリ波観測で知られる「ALMA(アタカマ大型干渉計)」が近くにあることからも、アタカマの空の質の高さは折り紙付きだ。ただし一般向けの施設見学は最新の案内を要確認(公開プログラムは休止や限定運用の時期がある)。アルマ天文台+1
4. ワインセラー&ピスコ蒸留所をめぐる(エノツーリズモ)

いまや日本でもおなじみのチリワイン。サンティアゴ周辺のマイポ、やや南のコルチャグアなどは日帰り・1泊でツアーが組みやすい。伝統的なワイナリーではテイスティングに加えて、邸宅や小さな博物展示、乗馬や馬車などの体験を併設しているところもある。チリワイン協会+1
蒸留酒なら「ピスコ」。チリでも原産地呼称があり、ピスコ・サワーはバーでも食堂でも定番カクテル。造り手によってハーブや果実の香りが違うので、飲み比べも楽しい。飲酒は節度を守り、ワイナリーの水補給ステーションを活用するなど、移動時のリユースボトル持参も忘れずに!
5. 市場で海の幸を攻める:ウニはぜひ「現地で」

はい、ウニ好きに朗報。チリでは「エリソ(erizo)」と呼ばれ、港町や市場の食堂で新鮮なものに出会える。サンティアゴのメルカド・セントラルは魚介が有名な市場で、旅行者でもアクセスしやすいです。Atlas Obscura
私はバルパライソで安価なウニを手に入れて、ウニ寿司やウニクリームパスタを家で贅沢に作ったところ、口の中ですっととろけるレベルの美味しさでした。おもしろいのは、現地では「生でクリーミーな魚介」に苦手意識がある人も少なくないこと。だからこそ供給に対して需要が限定的で、価格が手頃な場面もあるのだと思う。市場では貴重品に注意しつつ、売り手のおすすめを素直に聞くのが吉でしょう。
チリ人の間ではなぜかミョウバンが健康被害が大きいと敬遠する人も少なくなく・・・これは個人的にもカルチャーショックの部分でした!
しかも現地の人たちはというと、ウニは健康にあまりよくないイメージがあるようでなかなか食べないのです・・・・!
これはチャンスですよ皆さん、そういうわけでチリのウニはそれほど高くないのです。
ぜひ食べてみてください。飛ぶぞ。
私はもともとウニ苦手というかほぼ食べられなかったのですが、チリのバルパライソで安価にウニを買えたので新鮮なウニを使ってウニ寿司やウニクリームパスタを贅沢に作ったらめちゃくちゃ口の中ですっととろけるレベルのおいしさでした。
(ちなみに知り合いのチリ人に食べさせたら苦手~という人が多かったです。生で食べることだったりクリーミーな魚介類というのに抵抗があるのかも?)
築地みたいな感覚で行ってみてはいかがでしょうか?
6. 9月の「フィエスタ・パトリアス」を体験する

毎年9月18日と19日は祝日で、チリ全土がお祝いムード。フォンダ(屋外のダンス&屋台会場)ではクエカ(国民舞踊)の音楽が鳴り、エンパナーダやアサードの香りで胸いっぱい。大きな商業施設は「労働者が休む権利(イナリエナブレ)」の対象で閉まる場合があるため、旅行者は事前に食料や交通を計画しておこう。Chile Travel+1
混雑時はグループで行動し、荷物は最小限に。夜間はタクシー配車アプリの利用や、徒歩ルートの事前確認で安全第一に楽しみたい。
チリ人に紛れて、たくさん踊って食べて飲んで、楽しみましょう!(貴重品にはご注意!)
7. チリのスペイン語(チレニスモ)を少し学ぶ

チリのスペイン語は早口で、語尾が落ちる「チレニスモ(チリ特有の言い回し)」も多い。だからこそ、ほんの少し学ぶだけで滞在の楽しさが跳ね上がる。
例えば、挨拶の「ホラ(Hola)」に続いて「¿Cómo estai?(元気?)」の「エスタイ」はチリっぽい発音。レストランで会計をお願いしたい時は「La cuenta, por favor」、テイクアウトは「Para llevar」。2〜3週間の短期でも語学学校に通うと、アクティビティ経由で友だちができるのでおすすめ。私はCOINEDという学校に通い、アクティビティが豊富で楽しかった(ただしホームステイは私の場合は合わなかったので、滞在スタイルは無理せず選ぶのが良い)。
チリは英語でも首都圏であれば大体コミュニケーションできる・・・?かもしれません。
ですが!
チリのスペイン語は、ほかのスペイン語圏の中でも特にユニークといわれているので、せっかくならチリのスペイン語を使ったり覚えたりできると楽しいと思います!
短中期滞在(2週間とか3週間~)ならば語学学校に行ってみるのもいいかもしれませんね。
ちなみに私の場合COINEDという語学学校に私は行ってました。アクティビティがたくさんあって楽しかった。日本人の方もちらほらいました。英語で教えられる先生もその時はいらっしゃいました。
8. サッカー観戦で「ラ・ロハ」の熱を浴びる

南米らしく、サッカーの熱量は高い。代表戦のパブ観戦や、国内リーグのスタジアム観戦は、地元の友人と一緒に行けると安心。夜は大人数で移動する、帰りの足を確保する、荷物は最小限に——基本の安全対策があれば十分に楽しめる。飲み過ぎに気をつけつつ、勝っても負けても拍手で称え合うスタンスでいこう。
ラ・ロハ(La Roja)とは、サッカースペイン代表の愛称のことです。 ラ・ロハは、日本語で「赤色」を意味し、サッカースペイン代表が伝統的にホームユニフォームで使用している赤色から由来していると言われています。
ラテンアメリカ全土で言えることですが、チリに行ったらサッカー観戦を楽しめると熱いです!
チリが出場していて、かつ熱い試合というのは毎年あるCopa Mundialです。
スポーツバーなどもあります。でも夜に一人だけで出かけるのは危ないので、必ずに、三人以上のグループで行動してくださいね。
安全に気をつけてくださいね。
9. バルパライソのストリートアートとアセンソールに乗る

港町バルパライソは丘に張りつく家々がカラフルで、街歩きのハイライトはストリートアートめぐり。セロ・アレグレやセロ・コンセプシオンの坂道には壁画がいくつも続き、歴史ある斜行エレベーター「アセンソール」も魅力。観光局のルート紹介では、作品群から別のアセンソールへと歩き継ぐ楽しみ方が提案されている。Chile Travel
路地では足元に気をつけ、無人の細い坂道に入らないなどの基本ルールを守れば、日中の散策はとても楽しい。カフェ休憩を挟みつつ、写真は必要な分だけにして、作品そのものを「静かに味わう」のが街に対するリスペクトでもある。
10. 星空観測と天文台ツアーで「宇宙にいちばん近い空」を見る

乾燥・高地・少雲という条件がそろう北チリは、世界屈指の天文観測地帯。観光ツアー向けの小規模天文台やダークスカイ保護区のツアーもある。研究施設のALMAは一般公開が時期により休止・限定の場合があるので、公式の最新情報を必ず確認してから計画を。アルマ天文台+1
街灯の少ない場所では、ライトの照射を控え、赤色ライトを使う、ゴミは必ず持ち帰るなどの配慮を。きれいな夜空を次の世代に残す、小さな行動が積み重なっていく。
実践TIPS:ベストシーズン、治安、持ち物、環境にやさしい旅のコツ
ベストシーズンの考え方
チリは南半球なので季節は日本と反対。中部(サンティアゴ周辺)は春(9–11月)と秋(3–5月)が観光もしやすく、ワイナリーは収穫期前後がにぎやか。パタゴニアは夏(12–2月)が中心だが風が強い日もある。アタカマは通年可能だが、標高差による寒暖差に注意。
治安と移動
大都市はスリ・ひったくり対策が基本。背面ファスナーのバッグ、分散収納、夜は配車アプリでドアtoドア移動、広場の群衆は距離を取る——このあたりを徹底すれば、過度に怖がる必要はない。長距離は国内線で時間を節約し、現地移動はメトロ、近郊鉄道、路線バス、徒歩で。移動中の飲み物はマイボトル、ゴミは持ち帰り、ティッシュ・ウェットシートは再利用カバーに入れる、など小さな習慣が旅を軽くする。
お金と支払い
都市部はカード利用が広く、屋台や市場は現金が安心。物価はエリア差があるが、市場やローカル食堂を賢く使うとコストは抑えやすい。チップはレストランで会計に10%が自動加算される場合が多く、明細を確認して判断する。
服装・持ち物
レイヤリング前提のアウター、紫外線対策、保湿ケア、歩きやすい靴。アタカマなど高地は朝夜が冷えるので、軽量ダウンがあると心強い。充電はCタイプ対応のマルチプラグと短い延長ケーブルが便利。
環境にやさしい旅のヒント(さりげなく)
旅先では「歩く・公共交通・自転車ツアー」を選ぶ、「現地の小規模ツアーや家族経営の食堂」を応援する、「マイボトル・マイカトラリー」を使う、「自然保護区の看板ルールを守る」——こうした小さな選択が、その土地の自然やコミュニティを長く元気にする。無理のない範囲で、できることから。
モデル旅程の例(7〜10日)
・1–2日目:サンティアゴ着。市場や旧市街、近郊のワイナリーでウォームアップ。
・3–4日目:バルパライソでストリートアート、アセンソール体験。海の幸とカフェでのんびり。Chile Travel
・5–7日目:アタカマへ飛んで砂漠・塩湖・星空観察(天文台の公開状況は事前確認)。アルマ天文台+1
・延長:パタゴニアで日帰りトレイル、または思い切ってラパヌイ(イースター島)へ。島は本土から約3,500km離れ、フライトは片道5時間超が目安。Worldly Adventurer
Q&A:よくある疑問
Q. フィエスタ・パトリアスの期間中、どこが休みになるの?
A. 9月18日・19日は祝日。年によっては20日が橋渡しで連休が長くなる。大型ショッピングモールは原則休業の対象で閉まることがあるが、レストランや映画館、空港、ガソリンスタンド、当番薬局などは営業する。Chile Travel+1
Q. アタカマで天文台は見学できる?
A. 研究施設のALMAは一般公開が休止・限定の時期がある。必ず公式サイトで最新情報をチェック。観光向けの民間天体観測ツアーは別途存在します。私も参加したことがあり、いい思い出です!アルマ天文台
Q. チリは本当に「細長い国」?
A. はい。南北の長さは約4,300kmで、平均幅はおよそ175km。地理的な多様性が旅のダイナミズムを生んでいる。ウィキペディア
Q. イースター島はどのくらい離れている?
A. 本土から約3,500km離れた絶海の孤島で、行くならフライトを組み込んだ専用の計画が必要。Worldly Adventurer
まとめ:小さな選択で、旅はもっと豊かになる
チリは、砂漠と氷河、ワインと海の幸、伝統と現代アートが同居する国。私自身、ウニが苦手だったのにバルパライソで出会った新鮮なウニで意識が変わったり、語学学校のアクティビティで街の見え方が広がったりと、ささやかな体験の積み重ねが旅の印象を深くしてくれた。
旅の最中に「少し歩く」「持ち帰り容器を断る」「地元の小さな店に入ってみる」——そんな小さな選択が、その土地の自然や人びとを静かに支える力になる。ぜひ、あなたなりのチリを見つけて、未来の旅人に渡せるヒントを持ち帰ってください。
そのほかの海外旅行・言語学習などに関する情報については、こちらよりご覧ください。
——それでは、よいチリ旅を!
これも好きかも

【家庭菜園日記】苗大量購入!【2022年8月】
10/11/2022
【三富今昔村】自然に触れ合いながらサステナビリティが学べる施設に行ってきた!
12/18/2022