
プラスチックって何がいけないの?海外含め周りの動きと出来ること【環境】
Hello everyone, this is logminami.
最近、「プラスチックフリー」や「サーキュラーエコノミー」なんて言葉、耳にすること増えていませんか?レジ袋有料化が当たり前になって数年。私自身も最初は「え、袋にお金とるの?」と戸惑ったけれど、今ではマイバッグが生活の一部になりました。
でも、そもそもなんでプラスチックが問題なの?何がいけないの?そんな素朴な疑問から、私たちにできるアクションまでを一緒に考えてみましょう。
Table of Contents
そもそもプラスチックって?

プラスチックは、石油などの化石燃料を原料にして合成された高分子化合物です。軽くて丈夫、安価で加工しやすいという特長から、食品包装、家電、衣類、建材など、あらゆる場面で使われています。
でもその“便利さ”が仇になることもあるんです。
たとえば、プラスチックは自然界で分解されにくく、ボトル1本が土に還るまでに450年以上かかることも。風や川を通じて流れ出たプラスチックが、海へ、そしてマイクロプラスチックとなって生態系に影響を与える…そんな現実が、今まさに世界中で起きています。
日本のレジ袋有料化、その背景とインパクト
2020年7月から日本全国でレジ袋が有料化されました。目的は「使い捨てプラスチックの削減」ですが、これだけでは実は不十分なんです。日本はOECD加盟国の中でも一人当たりのプラスチック廃棄量が上位。レジ袋だけでなく、食品トレーやペットボトル、梱包材など、日常の至る所でプラスチックを使っています。
ただし、レジ袋有料化は“きっかけ”としての役割が大きいと私は思っています。
「自分でエコバッグを持ち歩くようになった」 「何気なく買っていたレジ袋が、実は環境に負荷をかけていたと知った」
こうした意識の芽生えが、次のアクションにつながっていくはずです。
プラスチック=悪ではない?再評価の視点

ここで大事にしたいのが、“プラスチックは全て悪”という極端な考えに陥らないこと。
例えば医療現場。点滴チューブや注射器、手袋などは清潔さとコスト面からプラスチックが不可欠です。
また、プラスチックが軽量であることは輸送時の燃料消費削減にも寄与します。ガラス瓶よりもPETボトルの方が軽いため、物流の効率化=CO2削減につながるという面もあるんです。
では、何が問題か?
それは、「使い捨て」と「回収・再利用の仕組みが不十分なこと」。
世界の取り組み:IKEAやH&Mの挑戦
私が注目しているのは、スウェーデンのIKEAやH&Mの動きです。IKEAでは、2030年までにすべてのプラスチック製品を再生可能素材またはリサイクル素材に転換するという目標を掲げています。
また、H&Mはエレン・マッカーサー財団の「New Plastics Economy Global Commitment」に署名し、リサイクル素材の活用を加速中。企業が自らのビジネスにプラスチックの“第二の人生”を組み込もうとしているのです。
こうしたグローバル企業の挑戦から、日本の企業も学べることが多いはずです。
日本でも進む!自治体や企業の創意工夫
日本でも、たとえば東京都杉並区では「マイ容器持参キャンペーン」が行われ、弁当店などが協力することで使い捨て容器の削減を図っています。
また、味の素は包装の一部を紙素材に切り替え、CO2排出量の削減を発表。ユニクロでも紙袋への切り替えが進められています。
中小企業でも、再生プラスチックの活用や無包装商品を扱うエシカルストアが徐々に増えています。
海洋プラスチック汚染の現実

日本は四方を海に囲まれている国。だからこそ、海洋プラスチック問題は無関係ではありません。
たとえば、環境省の調査によると、日本近海でも1平方キロメートルあたり最大数万個ものマイクロプラスチックが漂っていると推定されています。これらは魚や貝などの海洋生物に取り込まれ、最終的に私たち人間の食卓にも影響を及ぼしかねません。
海洋ごみの7~8割は陸から流れてきたもの。つまり「私たちの街のごみ」が海へと流れ込んでいるという現実があるのです。
プラスチックの代替素材:未来の選択肢
脱プラスチックを目指す中で注目されているのが、生分解性プラスチックや植物由来のバイオプラスチック。
例えば、PLA(ポリ乳酸)はトウモロコシなどを原料にした生分解性プラスチックで、土に還る特性を持ちます。また、海外ではバナナの葉や竹を使ったパッケージも実用化されています。
ただし、これらの素材にも課題はあります。生産コストの高さや、特定の条件でしか分解しない性質など、まだ“魔法の素材”とは言い切れません。
それでも、こうした技術革新が次のステップを支える大きな可能性を持っていることは確かです。
国際プラスチック条約とは?——世界が「使い捨て」から脱却しようとしている理由
レジ袋有料化など各国でプラスチック対策が進む中、2022年には国連環境総会において、プラスチック汚染を根本から解決するための「法的拘束力のある国際条約」の策定が決定されました。この「国際プラスチック条約」は、生産から廃棄に至るまでのライフサイクル全体を対象とし、使い捨てプラスチックの削減やリサイクルの仕組みづくりを国際的に進める初の包括的な枠組みとなる見込みです。現在も政府間交渉が続けられており、環境・経済・社会のバランスを取りながら、持続可能なプラスチック利用への転換が世界的に模索されています。
国際プラスチック条約交渉のスケジュールと延期の経緯
✅ 当初の計画:2024年末までに条約を策定
国連環境総会(UNEA‑5.2/2022年3月)で、政府間交渉委員会(INC)が設立され、 2024年末までに法的拘束力のあるプラスチック条約の草案を完成させることが公式に定められました
⚠️ 交渉の停滞:INC‑5(2024年11月/釜山)で合意できず
予定されていた第5回交渉会合(INC‑5、2024年11月25日~12月1日/韓国釜山)では、石油・プラスチック生産国と“高い野心”を掲げる国々との間で、プラスチック生産量の削減目標設定の可否などを巡り強い対立があり、条約案について最終合意に至りませんでした
🔜 再開と締結予定:INC‑5.2を2025年8月に実施
その結果、第5回交渉を2部構成とすることになり、INC‑5.2 は2025年8月5日~14日、スイス・ジュネーブで開催予定とされています。ここで条約文の最終調整と合意を目指します 。
最終的には2025年中に「plenipotentiaries(全権代表)会議」で条約を採択・締結する方向です。
脱プラの現場:ジレンマと本音
環境に良いことをしたい。でも、現場では「理想」と「現実」の間にギャップもあります。
飲食店では、紙ストローが早くふやける、洗浄に手間がかかるなどの声も聞こえます。消費者からも、「せっかくの贈り物が紙包装でくしゃっとしていたら…」といった意見も。
でも、その声を責めるのではなく、“そこから何が改善できるか?”を一緒に考えていけたらと思います。
私たちにできること、ほんの少しの勇気から
じゃあ、個人で何ができるの?と思った方。
For example,
- マイボトル・マイバッグを持つ
- 詰め替え商品を選ぶ
- 紙包装や裸売りの商品を買う
- 不要な時は断って、お店の人に奈いくてもいいことを顧客目線で伝えていく。「これ、本当に必要?」と一度考える
たったそれだけでも、資源消費の抑制につながります。
私も買い物時、「このパッケージ過剰じゃない?」と思ったら、できる限り別の商品を選ぶようにしています。完璧じゃなくていい。意識するだけでも十分な一歩です。
プラスチックとの“これから”を考える
私たちの社会において、プラスチックがすぐにゼロになることはありません。
でも、“持続可能な関係”は築けると思うんです。
便利な素材だからこそ、その使い道を慎重に選び、回収や再利用の仕組みを整える。その努力の積み重ねが、次の世代へより良い地球を残すことにつながるのではないでしょうか。
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Well then!
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