日本で世界と同時に気候変動ストライキに参加してきた!【#FridaysforFuture】
2019年3月15日。この日、何が起きたかご存知でしょうか?
3月15日、ご存知の方はご存知、世界規模での気候変動に関するストライキが起きました。ヨーロッパを中心に、欧米、その動きはユーラシアやアジアなどまで大きく広がりました。
だれがこの大規模な活動を主導したのか?
なぜストライキをやる必要があるのか?
どういう人がストライキに参加するのか?
気候変動ストライキの雰囲気ってどんな感じ!?
今回はそれについて詳しく見ていきましょう。参加してみたいという方から「何でやる意味があるの?」と純粋に疑問に思う方、是非ご一読ください。
目次
ストライキが始まったのは一人の少女の行動から
今回の気候変動に関して抗議を伝えるストライキは北欧の一人の少女から活動が始まりました。
名前はグレタ・トゥーンベリ氏(Greta Ernman Thunberg)、2003年生まれの環境活動家で、スウェーデン人です。
彼女は8歳のころから気候変動に関して疑問を抱いていたそう。そこから学校で毎週金曜日に一人で政府機関の建物の前に座り続けて気候変動に関して対策を取ってほしいと訴え始めました。
それがきっかけで今や全世界で彼女の考えに共鳴した主に若者が同日に環境ストライキやマーチを行うようになりました。日本でも活動が特に盛んになったのは今年2019年に入ってからでしょう。
ここでみなさん、ストライキとマーチ(行進)の違いはご存知でしょうか。
ストライキは何か今メインで行っている活動を辞めてまで伝えたいことがある時に行う行動です。一方マーチは行進という行動そのものを指しますね。
グレタ氏については別の記事で改めて紹介したいと思いますが、彼女はこれまで国連など大勢の有識者・有権者の前で気候変動に関するスピーチをヨーロッパを中心に何度も行っております。
なぜ気候変動についてストライキするの?それは、気候変動において影響を大きく受けた未来を待ち受けているのは主に若者であり、気候変動は将来に強く影響するからです。気候変動に立ちはだかるのは一人から活動が始まるかもしれませんが、社会を大きく動かして気候変動の影響を緩和させるためには社会・地球全体の協力のもと行わなければなりません。
気候変動が近年進むことで起きたと考えられる自然災害や異常気象が報告されていますね。
私が参加したきっかけ
なぜ私が参加したのか、それはFacebookでつながっている友人のストライキイベントに対する「いいね」で見かけてからでした。
前々からチリに留学で滞在していた時、特にストライキについての関心は上がっていました。なぜならチリはストライキをたくさんすることでとても有名!
ストライキの種類の幅は広いのですが、一日で終わるものもあれば何カ月にもわたって続くものがあります。
が私はチリという国はとても好きですが、チリ国民でもなければとくに参加する強い理由もないと思ってました。
教育改革については留学していて制度についてなにかしら思う私も参加したかったのですが、都合と情報がちゃんと得られず断念。
しかし日本でたまたまストライキの告知を見かけて、私は環境に関して関心も高かったのでとにかく参加してみたい!そして、どういう人が集まっているのか見てみたい、せっかくならあまりそういったことについて話せる知人も多くないのでもっといろんな人と知り合いたい!そういうむしろ大学に初めて入学してサークルの新歓に行くような気分で行きました。
今回のストライキは主催者のグレタ氏が若者が中心となって動いています。その点で、普段日本で行われているストライキとは少しイメージが異なるかもしれません。
まずは国連大学前に全員集合、そして出発!
まずは14時に国連大学に集合します。
その後、今回のストライキを計画してくださった学生団体の代表の方々が全体の前でスピーチや本日の概要についてお話してくださいました。記者の方もたくさんいらっしゃり、若者の声を届ける絶好のチャンスでした。
インタビューされている方もちらほら。実際に後日ニュースに出ている方が数人いらっしゃいましたね。
雰囲気はとても平和でした。日本人が多いのかなと思っていったら三分の一は外国籍の方らしき方でした。やはり欧米の方のほうが環境に対して相対的に関心が多いのでしょう。
人数は100人以上。この気候変動関連のストライキは実は別の月にも以前行われていたのですが、その時は50人前後でした。なんと倍に増えました。
さて、14時半ごろに出発します。
ちなみに、もちろんマーチというのは無許可で行えるものではありませんので事前に警察の方などに承諾をもらってから行われています。警察の方にもご協力いただきながらぐるっと一角を一周しました。おそらく30~45分程度でしょうか。
マーチも至って平和。掛け声は主催の方が考えてくださり、プラカードをもって歩きます(自由)
渋谷で行ったこともあり街道にはごみも沢山。歩きながらゴミ拾いもやってみたりしました。なんでこれを捨てようと思ったんだろう・・・とちょっと思うものまであり、興味深いです。
段ボールで描かれたそれぞれの主張を持って歩きました。私は持っていかなかったので主催の方で予備に用意されていたプラカードを借りて歩きました。
書かれている内容は実際にあまり知られてないけど世界ではよく知られている気候変動についての事実から、シンプルに社会を変えていこうという趣旨が書かれたものまでさまざま。あったかわかりませんが、絵などでもいいのかなと思います。
歩道の人々は仕事に行く人、スマホに集中している人もちょっと物珍しそうに見ます。中には手を振ってくださる方もいらっしゃったり。渋谷の中心部分を独占して歩くなんてことは一人ではとてもできませんので楽しかったです。
平日にわざわざやる意味
ストライキは平日にやります。
通常、「土日の方が参加できる人も多くなるんじゃない」と思うかと思いますが、それではあまり力がありません。
それは、ストライキを行うことによって経済・社会活動を止めてこのような行進に世間から注目してもらうためです。
社会的にいつも通り活動できないという「打撃」を与えることに、ストライキの最大の意味があります。
もちろん会社に何の知らせもなく休むのは双方の精神衛生上、そして経済活動上よくないです。お勤めの方はストライキを行う旨を伝えてみましょう。
私も正直「気候変動とストライキに何のつながりがあるのか??」と最初は思いましたが、大いにあると私は考えています。皆さんは、どのように思いますか?
いかがでしたか。
日本ではまだまだストライキは本当にその思いが強くある人のみ参加できる、といったある意味敷居の高く、マイナスイメージもある方がいるかもしれませんが 、気軽に参加することこそ、カギだと思います。
自信はなくてもいいんです。むしろ、ない人にこそ参加してほしい。人数が世界を変えてきた事例はこれまでに沢山あります。
明日9月19日(金曜日)には気候変動のストライキが、より大規模となって都内・大阪でも行われます。都内に住まわれている方、是非気軽な気持ちで、祭りに参加するかのように参加してみてください!
マーチ(ストライキ)についてくわしい情報は都内近郊の方はこちらよりご確認下さい。関西にお住まいの方はこちらをどうぞ!そのほか各地でも開催されます。そのほかの地域に住んでいる方、概要を知りたいかたはこちら。