チリに来たらこれを食べて!地域別オススメ含むチリご飯
みなさんこんにちは。
チリの食文化は、その地域によってさまざまな特色があります。南北に長く広がるこの国では、地域ごとに異なる食材や調理法が楽しめます。
以下に、各地域の代表的な料理や飲み物を紹介します。
チリに行く際には、ぜひ参考になれば幸いです!
目次
一般的なご飯
Pastel de choclo (パステルデチョクロ)
Pastel de chocloは、チリの伝統的な家庭料理です。コーンペーストとひき肉、鶏肉、卵、オリーブ、レーズンなどを層にしてオーブンで焼き上げます。甘くてクリーミーなコーンの層と、ジューシーで味わい深いミートフィリングの絶妙な組み合わせが魅力です。
Cazuela (カスエラ)
カスエラは冬のチリの家庭でよく見られるスープ料理です。牛肉、鶏肉、またはラム肉をベースに、じゃがいも、かぼちゃ、とうもろこし、緑の豆などの野菜と一緒に煮込みます。特に寒い日には体が温まる一品で、栄養バランスも良いです。
Lomo a lo pobre(ろもあろぽぶれ)
ロモ・ア・ロ・ポブレ(Lomo a lo pobre)は、チリの代表的なボリューム満点の料理です。「貧乏人のステーキ」という意味を持つこの料理は、実際には非常に豪華です。柔らかいビーフステーキをベースに、フライドポテト、目玉焼き、そしてしばしばキャラメライズした玉ねぎが添えられます。肉のジューシーさとポテトのカリッとした食感、卵のクリーミーさが絶妙に組み合わさった一皿で、ボリュームたっぷりなので満腹になること間違いありません。
だいたい若者がお酒をたらふく飲んだ後に食べたり、お店のレストランで食べることのできるごはんです。
別バージョンとして、Chorrillana(チョリジャーナ)というものもあります。こちらは基本的には同じものですが、牛肉のステーキの代わりにソーセージを入れているので、コスト的には少し低くなります。
Poroto con riendas (ポロート・コン・リエンダス)
Poroto con riendasは、豆とパスタを使った家庭料理で、栄養価が高く、ボリューム満点です。白いんげん豆、かぼちゃ、玉ねぎ、トマト、ソーセージなどを煮込み、最後にスパゲッティを加えます。寒い日にぴったりの一品です。
Lentejas (レンテーハス)
Lentejasはレンズ豆を主材料としたスープで、ベジタリアンの方にもおすすめです。レンズ豆、にんじん、玉ねぎ、じゃがいも、トマトなどをじっくり煮込んで作ります。栄養価が高く、特に冬に人気があります。
Asado(アサード)
独立記念日など何かお祝い事があるときによく食べるバーベキューです!
串刺しのものを食べたり、肉塊を食べたりします。
サイドディッシュ
Ensalada chilena (エンサラーダチレナ)
なんとも変哲はないのですが、トマトと玉ねぎを切って、オリーブオイルとレモンジュースで和えたシンプルなサラダです。新鮮なトマトの甘みと玉ねぎのシャキシャキ感が特徴で、どんなメインディッシュにもよく合います。
Ensalada de Palta (エンサラーダデパルタ)
Ensalada de Paltaはアボカドサラダのことで、アボカドをメインにトマトや玉ねぎ、レタスなどと和えます。オリーブオイルとレモンジュースでさっぱりと味付けされ、クリーミーなアボカドがアクセントになります。
チリはアボカド消費がかなり高い国の一つであり、アボカドの半身が丸ごと出てくるこのアボカドサラダはアボカド好きは試しておきたい!
Empanada (エンパナーダ)
Empanadaは具入りパイのような食べ物です。
オーブンで加熱された小麦粉ベースの記事になかに肉やオリーブの実などが入っているのがEmpanada de pino(エンパナーダ・デ・ピノ)、ピザのようなトマトソース・チーズなどが入っているのがEmpanada Napolitana(エンパナーダ・デ・マルガリータ)、 Empana de camaron queso, Empanada vegetariana ()、Empanada de queso等があります。実に種類豊富!
朝ごはんで簡単にささっと食べるように買う人も多いです。
Pebre (ペブレ)
Pebreは、トマト、玉ねぎ、パクチー、青唐辛子、酢、オリーブオイルなどを刻んで混ぜたサルサです。パンや肉料理に添えて食べることが多く、ピリッとした辛さがアクセントになります。家庭やレストランで定番の一品です。
Sopaipilla(そぱいぴーじゃ)
ソパイピージャ(Sopaipilla)は、チリの伝統的な軽食の一つです。小麦粉、カボチャのピューレ、塩、水を混ぜて生地を作り、これを油で揚げます。サクサクとした食感とほのかな甘さが特徴で、通常はメルケンという唐辛子のスパイスをかけて食べます。
チリの市場や露店ではよく見かけることができ、手軽に試せる一品です。
雨の日もこちらをたべる習慣があります。
しかし、雨の日の場合は家で作る家庭料理的なもので、さらにあま~~~いソースにかけて食べるSopaipilla mojadaというものを食べます。
ぜひぜひお試しあれ。作ろうと思えば日本でも作れます!
Sushi Roll(すちろーる)
近年、チリでも寿司が人気を集めています。近年というか、だいぶ前から屋台にあります。
サーモンやアボカド、クリームチーズを使ったロールが一般的で、日本の寿司とはまた異なる魅力があります。例えば、アグアカテ(アボカド)やカニカマを使ったロールなど、地元の食材を取り入れた創作寿司が多くの人々に愛されています。チリの寿司は新鮮な魚介類をふんだんに使っており、美味しさは折り紙付きです。
私は日本人だけど好きです!!
Mote con huesillo(モテ・コン・ウェシージョ)
モテ・コン・ウェシージョ(Mote con huesillo)は、チリを代表する夏の飲み物です。もはや若干飲み物として分類されるこのデザートドリンクは、麦粒(モテ)と干し桃(ウェシージョ)をシロップで煮込んで作られます。冷たくして飲むと、とても爽やかで、暑い日にはぴったりの一品です。シロップの甘さと桃の香りが絶妙にマッチし、モテのもちもちとした食感がアクセントとなっています。
チリの飲み物もかなり種類豊富です。飲み物に関しては別途こちらにまとめていますので関心のある方はご覧ください。
首都:サンティアゴ編
チリの首都サンティアゴでは、さまざまな料理が楽しめます。以下に代表的なものをいくつか紹介します。
パステル・デ・ハイバ(Pastel de Jaiba)/ チュペデハイバ(Chupe de jaiba)
パステル・デ・ハイバは、カニを使ったクリーミーなグラタン風の料理です。カニ肉をホワイトソースで和え、チーズをたっぷりかけてオーブンで焼き上げます。濃厚でリッチな味わいが特徴で、シーフード好きにはたまらない一品です。サンティアゴの多くのレストランで提供されており、特に海沿いのレストランでは新鮮なカニを使った最高のパステル・デ・ハイバを楽しむことができます。
チリモヤのジュース
チリモヤは、南米原産の果物で、そのまろやかで甘い果肉が特徴です。ジュースにすると、非常にクリーミーで濃厚な味わいになります。サンティアゴのカフェやレストランでは、フレッシュなチリモヤジュースがよく提供されており、地元の人々にも観光客にも人気です。ビタミンCが豊富で、健康にも良いとされています。
バルパライソ編
サンティアゴのすぐ上に位置するバルパライソは、その独特の地形とカラフルな家々で有名です。また、ここでも美味しい料理を楽しむことができます。
大体海鮮で有名なので海鮮系のごはんを食べるといいと思いますが下記もご紹介します。
ウニ
バルパライソでは、新鮮なウニが楽しめます。ウニは、地元の海で採れたもので、非常に新鮮です。生のまま食べることが一般的で、そのクリーミーで濃厚な味わいは、一度食べたら忘れられないほどです。ウニは寿司やセビーチェ、または単独で食べることが多く、どの方法でもその美味しさを堪能できます。
ちなみに、実は地元の人はあまりというかほとんどウニを食べません。
少なくとも私の周りにいた人たちは「調理の仕方がわからない」「ミョウバンが体の影響が大きいからなるべく食べたくない」といった否定的な意見が多かったかもしれません。
あと、私たちが日ごろ食べているウニのオレンジ部分、食べる部分って実はウニの精巣部分なんですよね。ふだん「肉」等の「身」の部分でないと食べるのに抵抗がある人はチリでは少なくありません。(日本では「白子」等も食べる文化がありますが)
いろいろ理由はあるのかなと思います。
どちらにせよ、日本で買うよりかなり安いはずなのでぜひ港近くに行ったら魚市場を探してみてください!築地のように大体朝やってます。
ウニは大体魚屋さんで頼んだら捌いて実だけにしてくれたりします
jardin de mariscos (ハルディン・デ・マリスコス)
バルパライソでは、珍しい貝も楽しめます。
たとえば、「チロエの巨貝」と呼ばれる巨大な貝や、「Piure ピウレ」と呼ばれる小さな貝などがあります。
jardin de mariscosはそういった様々なローカルの海鮮を敷き詰めたワンプレーと料理です。大体あまり味付けはされていなく、レモンなどで食べます。
Piureはその見た目が少しグロテスクであるため、初めて見ると驚くかもしれませんが、ほかの国ではなかなか食べる機会がないのでぜひチャレンジしてみてください。(ちなみに、私は少なくともおいしかった記憶はありません!でもお店に寄るかもしれない。笑)
特に新鮮な状態で食べると、その独特の風味を楽しむことができます。
北部編【アリカ・イキケ・アタカマ】
北部のアリカ、イキケ、アタカマでは、特有の食文化が広がっています。
アイス
北部では、さまざまなフレーバーのアイスクリームが楽しめます。特に、地元の果物や食材を使ったアイスは一見の価値ありです。たとえば、アタカマ砂漠では、サボテンの実を使ったアイスクリームが非常に人気です。このアイスは、独特の風味があり、他ではなかなか味わうことができません。
私も食べたことがあるのですが、おいしかった記憶があります。細かいことは残念ながらあまり覚えてないのですが少し粘り気が強かったようなそうでないような・・・。何か変わってるなとは思った記憶があります。ぜひ試してきて私に感想を教えてください!
サボテンの実 Tuna(トゥナ)
サボテンの実は、北部でよく見かける果物の一つです。
この実は、そのまま食べることもできますし、ジュースやアイスクリームにすることもあります。
サボテンの実は、ビタミンCが豊富で、さっぱりとした甘さがあります。北部を訪れた際には、ぜひ試してみてください。
実はTunaは首都サンティアゴでも販売しています!もし気になる方がいればスーパーや市場などで探してみてくださいね。
ジューシーで甘く、赤い実と白い実の2パターンがあり、キウイのような、ドラゴンフルーツのような触感。キウイから酸味を取ったイメージ。
ただ、サボテンの実なので素手で食べられません、ナイフは必須です。気を付けて食べてくださいね!
南部編【パタゴニア】
チリ南部では、特に魚介類が豊富に取れます。以下に代表的な料理を紹介します。
魚介類
南部の海では、新鮮な魚介類が豊富に取れます。特に、サーモンやトラウト、キングクラブなどが有名です。これらの魚介類は、新鮮なまま刺身として食べたり、グリルして食べたりします。南部のレストランでは、これらの魚介類を使った料理が多く提供されており、その味は絶品です。
とくに南部ではEmpanada de Locos(エンパナーダデロコス)というスペシャルなエンパナーダが売っています!特にチロエ島。
ロコ(ス)というのはスペイン語でアワビという意味で、なんとアワビが入っているエンパナーダなんですよ!
おいしいのでお試しあれ。(日本でアワビの料理食べるより絶対安いはず)
素材編
レストランで食べることはあまりないかもしれないですが一般的な生活で食べられる独特の食材・食品のご紹介。
Dulce de membrillo(ドゥルセ・デ・メンブリージョ)
羊羹みたいなものです。
パンに乗せて食べます。超絶甘いので甘党の方限定でお勧め。
Manjar ・dulce de leche (マンハール/ ドゥルセ・デ・レーチェ)
これも甘いけど、キャラメルみたいな味なので受け入れられやすいはず。
練乳をキャラメル状になるまで加熱させたソースです。
パンにのせて食べるとおいしいけど、近年では健康志向が高まり背カロリー扱いされてあまり好んで食べる人を見なくなってきた気もします。
スーパーの売り場も小さくなっている気がする。
pan(パン)
チリのパンは様々な種類があります!
ぜひスーパーのパンコーナーでいろいろ見ていただきたいです。
Pichanga chilena (ピチャンガチレナ)
つまみ。pichanga はチリのスペイン語で、サッカーで非公式な形で遊ぶことを指すようです。ペルーよりの解釈であり、アルゼンチンでPichangaというと裏切るおまぬけさんみたいなニュアンスみたい。
つまり、Pichangaはもとより例えば4対5でサッカーの試合をするなど何でもありなイメージを指し、こちらのPichanga chilenaというのは、ハムやサラミ、オリーブ、チーズ等なんでも
スーパーでもパックで売っているので気になる方はワインと一緒にお試しあれ。
おわりに
だいぶ長くなってしまいましたが、それだけチリの食文化は個性があり試すべきがあるということなんですね。
チリは、その多様な地域ごとに独自の食文化を持っています。南北に長いこの国を旅しながら、各地の美味しい料理や飲み物を楽しむことは、忘れられない経験となるでしょう。
チリに関するほかの記事についてはこちらをご覧ください。
また、南米に関する記事はこちらにもございます。