サステナビリティ,  旅行・言語学習

【環境都市】グリーンシティと呼ばれるドイツ・フライブルクに行ってみた!【サステナブルツーリズム】

みなさんこんにちは。みなみです。

今回はサステナブルな国と名高いドイツの中でも特に有名なフライブルクという街へ実際に行ってきたので感じたことなどを書きたいと思います。

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フライブルクはドイツのフランス寄りの南西にあります。

フランスからも、スイスからも行きやすい距離!観光地としても素敵な場所なのでぜひ行ってみてください。

実はドイツには2つほどフライブルクという場所があるのですが、南西のほうのフライブルクです。正式名称はフライブルク・イム・ブライスガウ。

なぜグリーンシティと呼ばれているのかーそれは広大な黒い森から始まった

黒い森って皆さん聞いたことあるでしょうか?

シュワルツヴァルドというものですが、広大で多くの逸話や歴史をもつ広大な森です。

グリム童話のベースも実はここからなんです。

上記の写真は私が行ったときに撮った写真なのですが、なんと湖までも黒いものがある!

その名にふさわしい森だなと思いました。

フライブルク:グリーンシティの起源と黒い森との関わり

フライブルクがグリーンシティと呼ばれる理由は、単に緑が多いというだけではなく、環境に配慮した都市計画と取り組みが根底にあるからです。その起源は、12世紀に遡ると言われています。

当時、フライブルクは周囲を深い森に囲まれた小さな村でした。しかし、その豊かな自然環境は、人々の生活に恵みをもたらしていました。木材は建築や燃料として利用され、森は狩猟や採集の場として重要な役割を果たしました。

13世紀に都市権を獲得したフライブルクは、急速な発展を遂げました。しかし、その一方で、森林伐採による環境破壊が深刻化し始めました。そこで、市民たちは森の保護と持続可能な利用を目指し、様々な取り組みを開始しました。

14世紀には、森の伐採を規制する法律が制定されました。また、市民たちは森の再生と保全のための植林活動にも積極的に参加しました。これらの取り組みは、フライブルクの美しい自然環境を守り、市民たちの暮らしを支える基盤となりました。

黒い森は、フライブルクの北西に位置する広大な森林地帯です。約6,000平方キロメートルに及ぶその広さは、ドイツ全土の森林面積の約10%を占めています。黒い森は、豊かな自然と多様な動植物が生息する貴重な生態系として知られています。

また、黒い森は、ドイツの伝統文化や民話にも深く根付いています。グリム兄弟の童話にも、黒い森を舞台とした作品が多く登場します。

フライブルクは、黒い森の恵みを受けながら発展してきた都市です。市民たちは、森の保護と持続可能な利用に積極的に取り組んできました。その結果、フライブルクはドイツ屈指のグリーンシティとして知られるようになりました。

フライブルクのグリーンシティとしての取り組み

フライブルクは、環境に配慮した都市計画と取り組みを積極的に推進しています。その主な取り組みは以下の通りです。

  • 公共交通機関の充実: フライブルク市内には、トラムやバスなどの公共交通機関が発達しています。市民の多くは、自動車ではなく公共交通機関を利用して移動しています。
  • 再生可能エネルギーの利用: フライブルクは、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの利用に積極的に取り組んでいます。市内全体の電力消費量の約80%が再生可能エネルギーで賄われています。
  • 有機農業の推進: フライブルクは、有機農業の推進にも力を入れています。市内には、有機農産物を栽培する農家が多く、市民たちは新鮮な有機農産物を気軽に購入することができます。
  • 市民参加型の環境活動: フライブルクでは、市民参加型の環境活動も盛んです。市民たちは、環境問題に関するイベントやワークショップに積極的に参加しています。

これらの取り組みの結果、フライブルクは、高い環境意識を持つ市民と、環境に配慮した都市計画が一体となった、持続可能な都市として世界から注目されています。

黒い森には、ハイキングやサイクリング、スキーなどのアウトドアアクティビティを楽しむことができます。また、伝統的な木造建築や民芸品を楽しめる村も多くあります。

参考情報

ちなみに黒い森は鳩時計の発祥の地でも有名です。

ちなみにほんとうに鳩時計にぶら下がっている通り、シュヴァルツヴァルトにはこの細長い形の松ぼっくりがそこら中に落ちています!笑

公共機関トラムがそこらじゅうにある!

公共機関がかーなーり普及されています。

これで、みなさん普段は移動してるんですね~。

公共交通機関が多いということは、つまり自家用車を使う頻度が減って炭素の排出量減少になるんですよね。

で、ドイツでは近年、月50ユーロで国内鈍行どこでも行けるドイチェランドチケットというのができたのでかなり便利になりました。

これでますます国民は交通機関を使うようになりますよね!(ストライキが結構な頻度で国としてあるので、それの予備策として結果車を持っている方は多いようですが・・)

町中には水路が

実はフライブルクは街中を歩いていると水路を見かけることができます。

これはドイツの他の都市にはあまりない特徴で、昔は飲料水や火災が起きた時の消火活動用の水として使用されていたらしいです。

飲み水として使ってたってすごいですよね!

町中で水が流れているのを見るのはとても気分がいいですよ!

週末に行けば、子供たちがよくこの水路の上にヨットを流していてみていてかなりなごみます。

このおもちゃ用ミニヨットもフライブルクらしいお土産のうちの一つです。

これがエコに起因しているかは正直微妙ですが、自然との共生というか、都市部にいてもしぜんとふれあえる機会が多いと考えることも増えるのでいい戦略なのではと個人的には思います。人間はいかに普段それと触れ合っているかで重要性を認識していくような気がします。サーファーの方が海洋保護の意識が高いのと同じような。

実際、フライブルクは環境のNGO活動がかなり盛んといわれています。これも黒い森があるからこそでしょう。

意外とソーラーパネルは普及してない?

現地に行って思ったのが、意外とソーラーパネルが普及してないなと感じたところです。

むしろ日本の都市部のほうが太陽光パネルを見る気がする。

実際調べてみると、ドイツ国内全体は2023年時点で半分の割程度再エネ由来といわれていますが、フライブルクは2010年代前半の時はまだ2%くらいまでしか再エネ由来ではないようでした。でもこの2%というのは今の情報ではないので、最新情報をみたら違うのでしょうかね・・少なくとも本記事を書いている段階では明瞭に記載されている文書が見つけられませんでした。どなたか最新版を見つけたら優しい方教えてください。

ちなみに日本の東京は2023年前後で2割程度再エネ由来といわれています。

2035年までに再生可能エネルギー100%を達成し、2050年までにカーボンニュートラルを達成するという目標を掲げているということで、ここについては今後期待でしょうかね。

ドイツは地震など自然災害もそれほど多いわけではないので、原子力発電も前向きのよう。

参考:https://committees.exeter.gov.uk/documents/s12900/Paper%20Two%20-%20Appendix%202.pdf

星がとてもきれい!自然の豊かさを認識できる!

フライブルクやアーヘンのあたりは夜歩いてみたのですが、地方都市ということもありかなり星が見えました。

夜を歩くときはぜひ空を見ながら歩いてみて下さい!

他にもグリーンシティはある マンハイムとか

グリーンシティというのはフライブルクだけではなく、ドイツ全体でもほかにもマンハイムなどもあります。

もしフライブルクに行ったら、次はぜひマンハイムにも足をのばしてみましょう。(私も行きたい)

終わりに:フライブルクは素敵な場所だけど日本も各地負けてないと思った

フライブルクに行って思ったのは、日本もそんなに負けてないぞということ。

もちろんどちらにもいい悪いの部分はありますが、お互いいいところを協力して真似しあえるといいですよね。

もし行く予定の方がいれば、ぜひ楽しんでください!

フライブルク近郊には高級温泉街のバーデンバーデンや黒い森フランス領内のStrasburgなど魅力的なところがたくさんあるので旅行候補先の一つにぜひ加えてみてください。

そのほか、ドイツに関する記事はこちらよりご覧ください!

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