サステナビリティ

【南の島】気候変動で沈みかけている国について、ドキュメンタリーを通して知ろう【モルディブ】

皆さんこんにちは、みなみです。
皆さん、早速ですけどモルディブという南の国はご存知ですか?
南の島と聞くと、リゾート地?というイメージのみ浮かぶ人も少なくないはず。確かに海がとてもきれいな場所です。
どこにあるかご存知ですか?

そうです。上記の画像を見てお分かりのように、インドの下にモルディブ諸島があります。アイキャッチ画像からもお分かりいただけるように、モルディブは富裕層が休暇に集まる、リゾート地です。 ちなみに飛行機で日本から行こうとする場合、中国で乗り換えをして行けるみたいです。
このリゾート地は、実は今「消えかけて」います。今回、モルディブに関するドキュメンタリーを見てぜひ共有したいと思いこの記事を書かせていただきます!

1:モルディブとはどういう国?今何が起きている?

ここで少しモルディブについての基礎情報を紹介します。
モルディブは正式名称がモルディブ共和国といい、インド洋に浮かぶ島国で約200の島々に人々が住んでいます。国の歴史など詳しくは外務省のこちらのページを見ていただきたいのですが、現在はマウムーン・アブドゥル・ガユーム大統領が政権を握っており、彼の政権は独裁政権といわれています。彼は二回大統領になっていますが、民主的に大統領が最初に選ばれたのは前大統領モハメド・ナシードの時です。

詳しく説明しますと、2005年前後からモルディブはなんと10年以上も前から「この島は沈んでしまう」と言われていたわけですね。

ドキュメンタリー映画「南の島の大統領 ―沈みゆくモルディブ―」ではモルディブ前大統領モハメド・ナシードの密着映像を見ることができます。
私は今回このドキュメンタリーを見てぜひほかの人にも見ていただきたいな!とおもって記事を書いています。

このドキュメンタリー映画のいい所はただ島の人々をインタビューしたり、知識人をインタビューするものではありません。
当時の環境に関して特に意識の高かったモハメド・ナシード氏の考えが聞ける貴重な映像です。
この映画のいい所はところどころ彼の日常生活が垣間見える瞬間です。環境について考える人は世界平和だけが唯一の望みと考えるような手の届かない成人なんかではなく、まず普通の一人の人間なんだよ、と教えてくれています。
当事国のリーダーの本音が聞ける媒体は、なかなか少ないのではないでしょうか。

ちなみに、彼、モハメド・ナシードは同国で初めて民主的に選出された大統領で、前期・次期大統領に拷問を二回受けているなど、波乱万丈な人生を送っています。

2009年に北欧デンマーク行われた第15回気候変動枠組条約締約国会議(COP15)では、京都議定書に定めのない2013年以降の温暖化ガス削減目標が最大の焦点となりました。ここで、モルディブは世界の環境政策に大きな働きかけをしようと奮励努力します。
このドキュメンタリーについてはこの時の国際会議でのネゴシエーション、つまり交渉について描写されています。

気候変動とは、よく単語を聞くものの日本にいる場合、あまり実感として非現実的なワードに聞こえるかもしれません。気候変動は現在国際的に起こっているとの認識で動いておりますが、やはりすべての国がその存在を肯定しているわけではありません。議論の余地はあるかもしれませんが、その一方でモルディブが沈みかけつつあるということも真実です。

海面上昇の被害を受けているのはもちろんモルディブだけではありません。
同じくツバルも島国ですが、ツバルはモルディブに比べより深刻な状況であり「環境難民」と住んでいる人々は呼ばれています。

2:海抜が上昇すると具体的にどんな被害が?

海抜が上昇するとどんな被害が出るか、についてですが以下のようなことが考えられます。

まずは、洪水被害でしょう。

海面が上昇すると、すなわち砂浜の面積が減り雨が降った時などに洪水になってしまいがちです。彼らも島国であることからある程度洪水に慣れているとは思われますが、それでも程度がひどくなると問題を抱えはじめます。
洪水の具体的な被害は、例を出すと飲み水に海水が混ざる、電機などの生活インフラが止まる等です。

モルディブはこれまでも堤防などに投資を他国に要請してきましたが、一時的な気休めにしかなっておらず、長期的な施策とは言い難い。

さらに、二つ目の大きな理由は住む場所がなくなる、あるいは少なくなるということです。

どんどんひどい洪水が起きるとやはり家まで侵食してしまいます。その場合、住民は住環境を変えねばなりませんね。

引っ越しをするということは生半可なことではありません。私が環境の状況のせいで別の場所に引っ越してくださいと言われたらたまったもんではありません!

モルディブなどの小国の場合、島全体が危機にあるということは生まれ育った国がなくなることと一緒です。アイデンティティーを失う問題も浮上してくると思います。

日本ではまだまだ本州における洪水被害は少ないものの、気候変動による自然災害が増えた時のために洪水のリスクは知っておきたいですね。

3:島が消えかけていることの原因は氷が溶けだしたことによっておこる海面の上昇

では、なぜこのような小国が気候変動の影響を受けているといえるのでしょうか。
それは、近年の気温上昇による世界中の氷が溶けていることに起因します。

地球環境センターのページによれば、海面上昇は南極や北極のようなすでに海の上で氷が浮かんでいる地域が溶けだしてしまうことが原因ではなく、大きな原因はすでに地上にある山の雪などが溶けてしまってそれが海に流れ出ることでかさ増しが起こるとのことです。

なんとグリーンランドの氷床融解が海面上昇に与える影響の割合は5%から25%に増加したという研究論文が2017年に発表されています。

実際流れ出ている状態は想像できませんが、北海道などの雪解けが永遠に続いているようなイメージでしょうか。

4:現在、モルディブはどのように対策しているか

現在、モルディブは島が消える現時点での対応策として「フルマーレ」という人工島を作って対応しようとしています。しかし、この人工島も時とともにさらに海抜が上昇すればまた同じ問題提起がなされることでしょう。
人工島といえばドバイや日本でもありますね。人工島を作るという判断は現状を緩和することに適していますが、長期的に見れば長く続くとは言い切れません。

これを読んで気候変動や海面上昇問題に興味を持った方、まずはドキュメンタリーをぜひご覧ください。より雰囲気がわかると思います。ぜひ引き続き世界で行われている国際会議やその他についても調べてみてくださいね!

主な参考文献等:
朝日新聞(2018年3月21日)「モルディブ、移住受け入れる人工島 面積2倍へ拡張進む
ジョン・シェンク(2014年)「南の島の大統領 ―沈みゆくモルディブ―

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